2010年12月7日火曜日

日野原重明と加藤周一

 今年数えで100歳になるという聖路加病院理事長の日野原重明さんは、5年前から毎年国内外の約50の小学校をまわり「いのちの授業」を続けていると言う。授業で伝えていることは「命は君が持っている時間」「何のために時間を使うかはめいめいの課題。大きくなったら人のために大切に時間を使って欲しい」と訴えていると言う。命という抽象的な言葉を極めてわかりやすく説いている。
 2年ほど前に亡くなった医師であり、評論家であった加藤周一さんは「読書術」という本の中で次のように言っている。「読書はひとりでできる愉しみである」「設備も要らず、誰でも望めば昼となく夜となく好きな本を読める」「こんな便利な娯楽はない」「読書の愉しみは無限である。時間を持て余してすることがないという心理はわかりにくい」「人生は短く面白そうな本は多し」
 夜の長い冬はどんな本でもいいから、じっくり読むことを薦めたい。

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