2011年1月6日木曜日

正邪と好悪

 「予防接種は効くのか?」(光文社新書)岩田健太郎著を読んでなるほどと思ったことがある。
本のタイトルの答えは本書を読んでいただくことにするが、以下の文章に考えさせられた。
「好悪(好き嫌い)」の問題を「正邪(正しい事と正しくない事)の問題にすり替えることは日常的に多くの大人がやっていると言う。例えば「ワクチン嫌いは好き嫌いから生じている」と。そして「後付けで」そのことに都合のよいデータをくっつけ、科学的言説であるかのように粉飾する。都合の悪いデータは罵倒するか、黙殺する。 著者は「ワクチン嫌い」を非難しているのではないのだと言っている。このような言説でワクチンを「正邪」の問題にすりかえることは良くないと言っている。このことには反対意見を多いが・・・。
 このことに限らず、私達は同じようなことをしていると感じた。「私はあの人が生理的に嫌いだ。だからあの人言うことは全て正しくない」と考えてしまうことは往々にしてあることだ。やはり大人は嫌いな人の言葉でも「あいつの言っていることはいかがなものだろうか?本当に間違っているのだろうか?」と客観的に問い直してみることが必要である。子供ではないのだから。
好き嫌いを人に押し付ける事はしたくないものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿