歌枕とは?と問われてすぐに答えられる人は数少ないと思う。つい最近に購入した本「京都うた紀行」・・近現代の歌枕を訪ねて・・に次のように書かれている。「歌枕とは、その地を冠して詠まれた古歌およびその場所をさす」
著者の河野裕子氏は昨年の8月に乳がんでなくなった。死を受け入れながら詠んだ歌はなんと研ぎ澄まされていることだろうか。そんな彼女が夫「永田和弘」氏とともに、50箇所の歌枕を訪ねての紀行文である。
50の歌枕の中で、「寂光院」を訪ねた時に詠まれた歌
みほとけよ祈らせ給へあまりにも短きこの世を過ぎゆくわれに 河野裕子
忙しさの中で、ふと自分を見直すには最適の本である。
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