2011年3月10日木曜日

死にゆく子供を救え

 
1995年以降、ミャンマーに生きる人たちの治療のために、戦ってきた医師「吉岡秀人」が書いた本である。今では「ジャパンハート」・・医療の届かないところに医療を届ける・・ためにボランティア組織のNPOを立ち上げて頑張っている。
彼の本の中に書かれている言葉を紹介しよう。

「努力は自分に対して誇れ」

何かが「できない」と言うことはそんなに大きな問題ではない。それは時間をかければ解決する問題である。「私が問題視して、厳しく接しているのは心のあり方の部分である」「できもしないのに、できると思い込んでいる人間、できもしないのに努力しない人間。あるには自分がやったことをすぐに他人に誇る人間。」
「他人は成果を評価する。しかし努力はあまり見てくれない」「これだけ勉強しました、これだけやりましたはいいけれど、結果がでなければ空しい徒労だと、そういうメンタリティーが私には怒りの対象になる。努力は自分に対して誇るもので、他人に対して誇るものではないのだ。」
なかなか味わいのある言葉である。

「面倒がらないことが失敗を防ぐ」

医療をするために最も大切なことの一つは“面倒がらない”ことだと言う。いつも自分の思い通りにやろうとすると、必ず面倒になり、皆が少しずつ面倒がって、やがて大きな失敗をしでかすのだと。面倒がらないで、自分のことは自分でする。食事をつくる、掃除をする、洗濯をする・・・他人の生活は自分の生活の延長線上にある。日々のいいかげんな生活がいいかげんな医療の元凶である。
なるほど・・・

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