2011年5月21日土曜日

不破哲三を知ってますか

 514日の「しんぶん赤旗」に社会科学研究所所長の不破哲三氏の「科学の目で原発災害を考える」と言う文章が掲載された。
 不破哲三氏と言えば、一定の年齢以上の人には元共産党書記局長、元委員長と言った方がわかり易い。その中で彼は、「核エネルギーの最初の実用化が核兵器だった」すなわち、原子爆弾の研究であったことと「動力炉も戦争目的で開発された」そのため、アメリカの海軍は潜水艦にこの動力炉を積むために超スピードで開発した。この二つの不幸があったと述べている。
 彼は使った核燃料の後始末ができないことの危険性を1976年から1980年の「スリーマイル事故」の時、1981年、1999年の計4回国会で追及している。時の自民党政権はそれに対して「安全」と言い続けてきたのだ。1976年から35年もたっても後始末の手が打たれず、原発は「トイレなきマンション」と言われている。
 彼は最後に、この原発問題の責任は原発版「ルールなき資本主義」を推進してきた歴代日本政府の責任と言い切っている。これからの問題として、「原発からの撤退の戦略的決断」と「安全優先の権限と責任を持った原子力の審査・管理体制」を挙げている。今こそ、彼の提言を理解する上で、多くの人に読んで欲しい文章である。不破氏の国会での追及映像を見てみたいものだ。

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