2014年5月23日金曜日

通販生活


「通販生活」を時々購入する。通販で商品を購入するのではない。面白い特集が時々ある。2014年夏号の特集は「集団的自衛権、賛成?反対?」である。ぜひ読んでみて欲しい。以下は「山椒言」に載っている、萩本欣一氏の言葉である。
なに、きょうは震災の話を聞きにきたの?「通販生活」も変わってるね~。僕は「運」の本を2冊も出してるくらいだから、運の話しかできないよ。
僕はね、幸せが1個くると不幸せも1個くると思ってるの。そうすると、今回の震災で大きな不幸を負った人は、みんな2倍くらい幸せになんなきやいけない。震災から3年たったけど、まだ幸せになれていない人も多いよね。
まず言葉の問題だけど、僕は「被災」した方とは言わないの。そういう不幸の言葉を使うと不幸が生まれちゃうから。たとえば、「ウデのいい(農業や漁業や酪農の)職人」が、手を休めるときがきてしまったと考えるの。せっかくウデのいい職人がたくさんいるんだから、その優れた手をどう使うかを考えたほうがいいよね。
いま日本には元気がなくて、下り坂の町もたくさんあるでしょ。そういう町を、ウデのいい職人たちに元気にしていただく。自分の生活だけじゃなく、その町の人の生活も支えるんだから、2倍元気になるじゃない。
政府も「補償」じゃなくて「応援」のために、その地域では消費税やガソリン税なんかも全部免除して、どんどん稼いでもらう。病院やスーパーもつくってもらってね、3年あったら日本に3つくらいすごい町ができあがっていただろうなあ。国内総生産じゃなくて「町内総生産」も東京に迫る勢いで、みんなその町に行きたいって行列するから関所もつくらなきや。
こんなふうにさ、いま困ってる人たちが「英雄」になるようなことをやらなきやダメだと思うんだよね。僕が総理大臣や復興大臣をやっていたら、そうしていたんだけど、誰もなれって言ってくれなかったんだよね()
原発?あんなものやめたほうがいいのは間違いないよ。ほとんどの人がそう思ってるでしょ。でも日本のことだけを考えて言い争っていると、グズグズとこれから何十年も続いちやう。だからね、僕はちょっと違った発想が必要だと思うの。
中国がこれから10年で60基も新しく原発をつくるって言ってるんだから、世界のことも考えなくちやいけない。もし中国で事故が起こったとき、日本が知らんぶりはできないでしょう。だから、子どもたちが廃炉や除染の技術なんかを学んでね、もし中国や世界で何かあったときは、原爆も原発事故も体験した日本人が先頭に立って助けに行ってほしい。
そのうち、日本人のなかから原発よりすごいエネルギーを発明するすぐれ者が出てきてさ、世界に向けて「原発なんてもうやめようよ、こっちのほうがすごいよ」って言うから。そうしたら気持ちいいよねえ。これが世界中から原発をなくすいちばん早い方法じゃないかなあ。
今、廃炉に関わる人が減ってきていると言う。労働条件が悪すぎるからだ。萩本さんの発想が面白い。ちなみに「通販生活」は定価180円である。

0 件のコメント:

コメントを投稿