2014年4月15日火曜日

製薬企業を服従させる14の方法


 以前にも紹介した「正常を救え」から、今の薬業界のノバルティス問題に関係するところを紹介する。
マーケティング・マシンの解体
精神科の合法薬を売る製薬業界は、偽りの情報を盛んに広めることによって繁栄している。巨大製薬企業は、ほぼ無尽の財源、政治力、マーケティング能力、新たな市場やより大きな利益を追求する強欲を有している。しかし、政治家に意欲があれば、すべてをただちに覆せる。つぎにあげる政策変更はいずれも実行がむずかしくない。ほとんどが他国ですでにおこなわれており、処方薬の過剰使用を完全になくすとはいかないまでも、その抑制に効果をあげている。
製薬企業を服従させる14の方法
・テレビや雑誌やインターネットを通じた消費者への直接宣伝の禁止
・製薬企業が医師や医学生に対し、視察旅行、晩餐会、販促品、生涯教育などを提供することの禁止
・医療専門家団体への財政支援の禁止
・病院の待合室にたむろする美男美女の営業員の一掃
・無料サンプルの禁止
・適応外処方のマーケティングの禁止
・オピニオンリーダーの囲いこみの禁止
・製薬企業によるアメリカ食品医薬品局(FDA)への資金揖供の禁止
・企業のみならず役員も対象とした、違法行為の罰金額引きあげと刑事罰の強化
・法律に違反した企業に対する特許権の保護期間の短縮
・消費者保護団体への資金援助の禁止
・疾病啓発キャンペーンの禁止
・政治家への無制限かつ非公開の献金の禁止
・製薬業界に対する規制の制定や監督に携わった政治家、政治団体職員、官僚は、製薬企業の役員や従業員になるのを三年間禁ずる
製薬企業に自発的な改革は期待できない。利益が流れこんで株主が満足しているかぎり、変わろうとする動機などあるはずがない。できるだけ多くの金を稼ぐことが製薬企業の使命だ。どう反論しょうとも、公共の福利への貢献が優先順位の低いところにあるのはまちがいない。
まさに製薬企業の本質を見抜いた提起である。

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