赤旗の日刊紙に3月より、坪内稔典氏の「文学のある日々」が月1回掲載される。楽しみである。氏は文学のつまみ食いが大好きと言っている。私もほとんど、つまみ食い状態。今回は唐の詩人の有名な言葉を紹介している。
先日、私は卒業するゼミの学生に次の詩句を贈った。
花発いて風雨多し 人生別離足る
中国・唐代の詩人、宇武陵の「勧酒」という詩の後半だ。
前半は「君に勧む 金屈后/満酌辞もちするを須いず」だが、
次の井伏鱒二の訳(『厄除け詩集』)は原詩よりすてきかも。
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミッガシテオクレ
ハナニアラシノタトへモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
ほんとうは、「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と書けばよかったのだが、「花発いてと書いて色紙を学生に渡したのは、つまみ食いにちょっと格好をつけたのだった。
3月は別れの時期である。「サヨナラダケガ人生ダ」
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