2011年12月22日木曜日

新聞報道

以前にも紹介したことがあるが、「民医連医療」で畑田重夫氏が連載している「メディアへの眼」はいい読み物だ。一部紹介する。

メディアへの「眼」   国際政治学者畑田重夫
マスコミの劣化
福島での大集会とパレード
日本のマスメディアが、マスコミ本来のあり方、つまりたえず権力への監視役的・批判的立場に立って報道をするという姿勢から逸脱していることはいまさら言うまでもありません。そのことが事実によって白日のもとにさらされたのが「なくせ!!原発安心して住み続けられる福島を!1030大集会INふくしま」に関するマスメディアの態度でした。
2011311日以後の日本と世界にとって、福島の原発事故が投げかけた問題の重大性については誰しも異存はないはずです。だとすれば、現地福島で開催された「原発ノ」の大集会がもつ意義の大きさを認めることについても同じことが言えると思います。
同集会には、佐藤栄佐久前福島県知事、原発事故の影響で県内外に避難を余儀なくされている馬場浪江町町長、同じく原発事故の影響をうけている菅野飯舘村村長らの参加はもとより、わが国の公党(日本共産党と社民党)の党首の出席やメッセージの送付がありました。ストレートに放射能被害を受けている子どもたちやその母親らの悲痛な叫びもありました。
ところが、翌日の新聞各紙をみてあきれるやら怒りやら、複雑な気持ちをいだかざるをえませんでした。「朝日」「読売」「日経」「産経」などの全国紙は、福島の集会については全く報道しませんでした。ただ「毎日」が社会面でごく小さく一段見出しで報道しただけだったのです。
現地福島の人々も全国47都道府県から1万人超を集めた画期的な大集会とパレードでしたので、マスメディアの報道には強い関心と期待を寄せていたそうですが、地方紙、すなわち「福島民報と「福島民友」が報道しただけ。全国紙は「毎日」が小さく報道しただけで各紙の地方版にさえ全然報道記事がなかったと語っています。これほどはっきりと、マスメディアの実態をみせつけられたのは、筆者の長年の経験からしても珍しいケースであったと思います。これぞまさに「マスコミの劣化」の極致ともいうべき典型例といってよいでしょう。

私は、山梨に来てからずっと、毎日新聞を取っている。最初は1ヶ月ずつ、朝日、読売、毎日を取ってみた。その中から比較的読む記事があったのが毎日新聞であった。現在も取っている。最近は新聞をとる人が少なくなったが、取る場合は比較して取ったほうがいい。

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