2011年12月1日木曜日

ハイカラさん

高峰秀子のことは、以前書いたが、「台所のオーケストラ」という本の中で、面白くて勉強になる文章(バター)を紹介しよう。
バタ- butter
日本人は、新語を作る名人で、昔は、西洋かぶれのことを、「ハイカラさん」とか「バタ臭い」とかと表現したものである。「ハイカラ」は、洋服の高い襟、ハイ・カラーが縮まってハイカラとなり、「バタ臭い」は、文字通りバターを使う「洋食」ちゅうもンを食すモダンな人、言いかえれば「キザな奴」という意味もあった。
私はあっさりとした日本食が二日も続くとヘナヘナと元気がなくなり、無性にバターの味が恋しくなるというバター好きだが、なんといっても、バターはフランスの無塩バターが最高で、パンにバターをつけるのではなく、バターのかたまりにパンを乗せる、というやりかたで、バタ-の味を楽しむほどだ。
フランスのパンは塩気が強いので、無塩バターをつけて食す。日本のパンは塩気がないので、塩分の強いバターをつけて食す。所変われば品変るっていうけど、ホンマやね。
生まれるのはやさしいが、人になるのはむずかしい。(フィリピンの諺)
バタ臭いは知っていたが、ハイカラさんは知らなかった。
最後の諺は、おまけで載せているのだが、いい諺である。

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