2012年4月6日金曜日

名言

木立氏の「医療経済・政策学関連ニューズレター」の最後に「私の好きな名言・警句の紹介」欄がる。その中で、湯浅誠氏と瀬戸内寂聴氏のコメントを紹介したい。
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長。2009年10月から内閣府参与を務めていたが、2012年3月7日に辞任)「原則的な立場は大事です。問題は、原則的なことを言 っていれば原則的なことが実現するわけではない、という点にあります。『ぶれずにある立場を堅持していれば、いずれ理解される』と言って、30年40年と同じことを言い続けている人がいます。しかし、言い続けてきた30年分40年分、世の中が言っていることに近づいてきているかというと、必ずしもそうでないという場合があります。世の中には、反対の立場から30年40年原則的なことを言い続けている人もいるからです。その際の問題点は『原則的な立場を堅持するかどうか』ではなく、『原則的な立場に現実を少しでも近づけるための、言い方ややり方の工夫をする必要がある』という点にあります。工夫が足りないことの結果として自分の見解が広く理解されなかったことの結果責任の自覚なく、『聞き入れないあいつらがわかってない』と言っているだけでは、さらに多くの人たちから相手にされなくなっていくだけで、その逆にはならないでしょう」(「内閣府辞任について」2012年3月7日。)
このように、いつも原則的なことばかり言って、なにもしない人いませんか?
瀬戸内寂聴(作家、天台宗僧正。大震災から1年間、被災3県を訪ね歩いた。89歳)「今の時期、分かりやすい利益を旗印とする、思想なき独裁者に惑わされやすくなっていないか。リーダーは現れるのではなく、民衆が作り上げるもの。服従は容易だが、危険を伴う。東北の人々は確かに辛抱強く1年を乗り切ったが、どうか、我慢しすぎないで。政府や自治体の方針に意義があるなら、自分たちの意志をしっかり訴えてほしい」(「読売新聞」2012年3月10日朝刊「過酷な体験 生き抜く糧」)。
リーダーは、民衆が作り上げるもの・・しかり。なりたがるものではありませんね。アウンサンスーチーさんを思い浮かべました。

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