2014年1月10日金曜日

NHK


民医連医療1月号の「メディアへの眼」(畑田重夫)に「露骨なNHK人事」という文章が載っている。私も最近のNHK報道は偏っていると実感しているので、成程と思った。以下、一部を紹介する。
問題のNHK関連人事
先ほど国民(有権者)の政党選択の基準を決めるうえでは新聞の影響力が絶大だと書きましたが、一般社会で、人々の日常生活のうえで話題になるのは何といってもテレビやラジオによるニュースや情報です。「テレビで○○ さんがこんなことを言っていた」「あの人はこの前テレビに出ていた」など、私たちにとって耳なれた会話の一こまです。 
そこで見逃せないのが安倍首相によるNHK人事です。政府は12月に任期満了を迎える3人と、欠員2人を含めた5人のNHK経営委員候補を国会に示し、118日、衆・参両院の本会議で承認されました。NHKの経営委員会は、NHKの会長の任命権限を持っていますので、さしずめ20141月に任期が切れるNHK会長の人事にも影響を与える可能性が濃厚です。
1026日付の朝日新聞朝刊をはじめとする各紙は、「NHK人事 首相寄り」「委員候補に作家の百田氏や元家庭教師」といった目立つ見出しの記事を掲載しました。
安倍内閣が国会に提示した5人の新任のNHK経営委員候補の顔ぶれですが、まず長谷川三千子氏。彼女は、哲学者・評論家という肩書きで紹介されることが多いようですが、実は、安倍首相の知人で、保守の立場から憲法改定を主張している人物です。
作家の百田尚樹氏は2012年秋の自民党総裁選前、「安倍首相を求める民間人有志による緊急声明」に長谷川氏とともに発起人として名を連ねた人物です。また、百田氏は、安倍首相と何回か対談をしており、首相は百田氏の小説「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」の愛読者だといいます。百田氏は保守的性格で知られる月刊誌『WILL』の12月「超特大号」にも「安倍晋三論」という「特別書き下ろし45枚!」を書いています。そのなかで、安倍首相のことを、「きわめて正しい歴史認識と国家観を持っている人」だと述べたうえで、「いつかもう一度首相になってくださいとエールを送った私ではあったが、まさか4カ月後に実現するとは夢にも思わなかった。それも、日本が未曾有の危機に見舞われているまさにその時に!」とまで手放しで安倍首相をもちあげています。
本田勝彦氏は、公式には日本たばこ産業(JT)顧問ということになっていますが、実は、学生時代にアルバイトとして安倍首相の家庭教師をしていたという経歴の持主なのです。朝日新聞(1026日付)によると、「安倍政権は今年6月のNHK経営委員長の任期満了前、本田氏を委員長に起用する方針だったが、参院選を控え野党の反対が強まる可能性を考慮して見送った。だが衆・参とも与党が過半数を獲得し、提案ができる環境が整ったと判断した」と書いています。ちなみに現在の経営委員長は浜田健一郎氏です。
中島尚正氏は海陽学園海陽中等教育学校長です。海陽学園は次世代のリーダー育成を掲げる全寮制の中高一貫校で、首相に近いJR東海会長の葛西敏之氏が副理事長をつとめています。NHKの現会長の松本正之氏もJR東海副会長からの転身で、3年前葛西氏が当時の経営委員との間で仲立ちしたとされています。再任の石原進氏はJR九州の会長です。
NHKしか観ない私だが、これではますます観る番組がなくなっていく。どうしたらいいのか・・・。

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