2014年9月26日金曜日

ブラック企業


今野晴貴+ブラック企業被害対策弁護団著の「ドキュメントブラック企業」を読む。その中であらためてブラック企業とはどういう企業なのかを認識したので、その部分を紹介する。
ブラック企業間題とは何か
「ブラック企業」という言葉が最初に現れたのは、2000年代の中ごろにIT企業に勤める労働者がインターネット上に書き込んだときです。
ITは近年急激に広がった業界で、労働環境が厳しいことで知られています。業界には「35歳定年」という言葉もあるほどで、年齢を重ねて体力や技術力がおとろえると、容赦なく退職を迫られるというのです。最近では、外食、小売り、介護、保育などの新興企業を中心に、こうした「使い捨て」の正社員が増加しているとみられています。
90年代後半以降、若者の雇用に非正規雇用労働が広がりました。「格差」「貧困」が叫ばれるようになるなかで、就職活動中の学生の間には、「何としてでも正社員になろう」という気運が広がりました。そこにつけ込むように現れたのが、ブラック企業です。
ブラック企業は「正社員」として新卒を大量に採用する一方で、彼らを次々に使い潰して利益をあげるような会社です。有名な大企業であることも多いため、学生はこぞって大企業・正社員を当てにしてブラック企業に入ってしまうというわけです。ブラック企業の「正社員」は、いわゆる「ふつうの正社員」とは違っています。一口で言えば、終身雇用がなく、短期間に使い潰すような働かせ方をするのです。
「ブラック企業」はイメージとしては誰でもわかるが、「正社員」「有名な大企業」が主たるものであることとはあらためて知った。「正社員」は「ふつうの社員」とは違うということなのだ。

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