2015年2月24日火曜日

若者よ 目を覚ませ


毎日新聞に隔週で掲載されている野坂昭如氏の「七転び八起き」に「若者よ、殺しあうのは君だ」と言うエッセイが載っている。一部紹介する。
日本はこれまで、アラブ・中東地域を抑圧したこともなければ、植民地支配したこともない。独立を手にした喜びは互いに共通している。日本独自の交流があって当然。
この70年、日本は外国に対して武力で威すことをしていない。アメリカが大国の正義、理想を唱えるのは自由、結構だが、日本が独立国であるならば、これに同調する必要はない。
戦争は気づいた時には、すでに始まっているものだ。集団的自衛権の行使容認、特定秘密保護法、戦争に向けての体制づくりが進められ、世間の無関心さがこれを支えてきたといえるだろう。テロ行為をよしとする過激派組織に心を寄せる若者が、世界に増えているという。
日本も例外とは言えない。これについて、けしからんと怒ったところで、そんな若者を生み出したのは我々である。
安倍晋三首相は戦争を知らない世代を前に、戦争の愚かさを説くよりも、テロに屈しない、罪を償わせる、受けてたつと鼻息あらい。罪を償わせるとは、具体的にどうするのか。
お上の言う、後方支援とは、戦争参加に等しい。アメリカは今後も突っ走る。悪であるテロリスト、正義の大国の二者択一。そんな単純なことではない。
安倍首相の矛盾は追及されぬまま。
住民基本台帳、国民総背番号制、いずれも徴兵制の基盤づくり。これに特定秘密保護法も加わり、戦争への下準備はほぼ整った。
これほど露骨にやられても、若者は怒らない。若者よ、目を覚ませ。戦争で殺し合うのは君たちなのだ。
住民基本台帳、国民総背番号制、はいずれも戦争への下準備であるという事を認識しておくことは重要である。特定秘密保護法は露骨すぎる。

 

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