2012年2月7日火曜日

以前にも紹介した「台所のオーケストラ」(高峰秀子)から、しゃれた話を紹介。

codfish(たら)
読んで字の如く、雪の降るころに獲れる、冬の魚。北海道は函館生れの私には、なんとなく懐かしい魚ではあるけれど、どうもね、デブのオバサンという感じで、もうひとつシマリがないみたい。
この間、写真家の秋山庄太郎サンに会ったら、「デコちゃん、オレ、鱈の刺身喰ったぞ」って言うから、「不味かったろ」って言ったら、「美味かった」って。別れ際にまた、「鱈の刺身、美味かったぞウ」って・・・。だからいったい、なんだってンだよ。ヘンな人だねぇ、秋山さんて。
御存知「タラコ」は、「真ダラ」ではなくて「すけとうダラ」の子なんですってね。戦争中は、魚の配給といえば明けても暮れても「すけとうダラの切身」オンリーで、つくづくウンザリしたものだっけ。あ、分った、つまり秋山さんは、真ダラの刺身なんて、ウンと賓沢なもの食べたんだぞ、って言いたかったのかもしれないな。

私の小さい時は、学校給食が始まった頃である。給食の蛋白源は、「鯨」「ホッケ」が多かった。安い肉の代名詞であった。今では、「鯨」はあまり手に入らない。
因みに、魚編の魚でその漢字から、イメージがつかめるのは、鰹(かつお)、鰯(いわし)、鯉(こい)、鯖(さば)あたりか。

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