2012年6月27日水曜日

置かれた場所で咲きなさい

「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)という本が、売れているようだ。ジュンク堂では、目立つところに置かれていた。立ち読みして、「はじめに」のところを読んだら、自分と似たようなことを考えているなと思い、購入した。以下、「はじめに」の部分である。
はじめに
修道者であっても、キレそうになる日もあれば、眠れない夜もあります。そんなすべ時に、自分をなだめ、落ち着かせ、少しだけでも心を穏やかにする術を、いつしか習いました。
三十代半ばで、思いがけず岡山に派遣され、翌年、大学学長に任命されて、心乱れることも多かった時、一人の宣教師が短い英詩を手渡してくれました。Bloom where God has planted you.(神が植えたところで咲きなさい)
「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすることなのです」と続いた詩は、「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」と告げるものでした。
置かれたところで自分らしく生きていれば、必ず「見守っていてくださる方がいる」という安心感が、波立つ心を鎮めてくれるのです。
咲けない日があります。その時は、根を下へ下へと降ろしましょう。この本が、読む方の心に少しでも和らぎをもたらすようにと願っています。
私は、宗教は好きではないが、宗教を信じている人を押しなべて嫌いということではない。彼女は修道者であって、なかなかの人格者である。

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