2012年7月10日火曜日

新藤兼人

「総研いのちとくらし」 二木立氏の論文の(私の好きな名言・警句)の中で、亡くなった「新藤兼人」日本最高齢の映画監督。(2012年5月29日死去、100歳)氏の言葉が紹介されている。
「泣いたりなんかしちゃいけない。前を向いて歩くと、つぶてが飛んでくるけど、それでも顔を上げていくんだ」(読売新聞」2012年5月31日朝刊)
遺作となった「一枚のハガキ」の公開を控えた2011年4月のインタビューで、力を込めてこう語ったと紹介、「生きている限り好きなことをやり抜きたい。老人は決して枯れた存在ではない」(「読売新聞」2012年5月31日夕刊)。
「酒は飲まない。ムダだから。あまり受けつけないたちだし、酔っぱらって時間を潰すのはつまらない。第一、僕は酔っぱらってものを言いたくない。酔いという鎧を着てものを言うのは正直じゃないと思う。要するに、シラフでものを言いたいんです」、
 「死んだら灰になるだけです。死ぬときの安定感というのは、生き抜いたなという安心感じゃないですか。だから乙羽[信子さんが亡くなったとき、ほんとにいい死に方だなと思った。最後の仕事をやり終えて死んだのですからね」(『公研』2012年6月号「編集後記」。監督85歳のときの同誌インタビュー「私の生き方」での発言と紹介)。

酔っ払って、時間を潰すのはつまらない。酔っ払ってものを言いたくない。という言葉は耳が痛い。

0 件のコメント:

コメントを投稿