2013年2月5日火曜日

般若心経


 NHKの「100分で名著」(般若心経)(著者:佐々木閑)をテレビで見た。特に宗教に興味があるわけではないが、「般若心経」は小さい時から身近にあったので、本を購入した。その中の一部を紹介する。
 「日本で一番人気のお経」の新しい見方
多くの人が心に不安を抱えている時代です。震災の後遺症、長引く不況、高止まりのままの失業率、超高齢化の進行・・。様々な理由から精神に不調をきたし、うつや引きこもりになる人もあとを経ちません。そのよぅな状況の中でいわゆる“心のよりどころ”を求める人たちの数も一層増えてきているように思います。そういう流れを受けて、仏教への関心も高まっているのですが、なかでもとりわけ人気の高いのが『般若心経』です。写経する人、音読する人、そして宙でそらんじることのできる人も大勢おられます。
仏教に親しもうと思っても、「坐禅」のような修行はそれなりの場所に行かないとできませんし、正しい指導も必要です。しかし『般若心経』でしたら、数分で読める短いものですから、どこにいても唱えることができますし、毛筆、あるいはペン字のお稽古帳のようなものを使って気軽に写経もできます。しかも、やってみるとこれがなかなかよいのです。思った以上に落ち着きます。精神安定にはかなり効果があると思われますので、多くの人の役に立っていることは間違いありません。
このお経との付き合い方はいろいろですが、メインは音読か写経です。書店に行けばマニュアル本がたくさん売られていますし、いちいちお手本を見ながら書き写さなくても、そのまま上をなぞれるように薄い灰色の字で下書きしてある「写経キット」なども売られています。そんなふうに、わざわざお寺に出かけなくても自宅で気軽に親しめるところも、『般若心経』人気の理由でしょう。
なかには毎朝必ず仏前で読経するとか、毎日一回必ず写経するという方もいらっしゃいます。そうした方たちがよくおっしゃるのは、一心にお経を写していると気持ちが落ち着く、とか、一日一回お経を読むと安心する、といった言葉です。
このようなことをご紹介しますと、中には「そういう人たちはあのややこしい漢文の意味を本当にわかって読んでいるのかしら」「意味も理解せずに読んだり書いたりしても時間の無駄じゃないのか」とおっしゃる方がおられます。確かに一理あります。
しかし、あえて言いますが、それは決して無意味な行為ではありません。というよりも、じつのところそのような姿こそが『般若心経』の本来あるべき用いられ方なのです。
般若心経は呪文であると言われている。それがなぜそんなに人気があるのかを著者は以下5点にまとめている。①簡潔であること②短すぎないこと③全体構成の妙④翻訳の見事さ⑤個人の心を救済する
小さい時、祖父、祖母がなくなると、坊さんが必ず「般若心経」を唱え、唱和させられた。(まか、はんにゃ、はらみったしんぎょう・・・)
このような呪文を(マントラ)と言うのだそうだ。呪文を悪く使った例が「オウム真理教」であろうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿