2014年7月4日金曜日

読書の快楽


「エリートたちの読書会」という変なタイトルの本を借りた。著者は村上陽一郎である。どんな本かと思って読み始めてた。出だしの一部を紹介する。
読書の快楽
電子番緒では味わえないもの
最近は電子書籍の普及が目立ちます。平成二十四年(2013)は電子書籍元年だという人もいます。著作権のなくなった、とくに外国の古い書物が、次々に電子化されているのは、学問の世界にいる人間としては、とても有り難いと言える場面が、確かにあるのです。
通常なら、図書館に出かけて(それも蔵書のなかに、目当ての書物があるかないか、先ずは調べなければなりませんが、そこでも電子的方法が活躍しています)、時間をかけて漸く入手する、あるいは、どの図書館にもない本だと、海外に出かけた時に、古本屋などを巡って、何とか探し当てるという習慣がついてしまいました。その手間と時間とを考えると、電子化されたものの「正当性」に一抹の不安はいつも残るものの、とにかく、接しられるだけでも大いに助かる、ということも多いのです。
ただ、やはり書物を手にして、一ページ一ページめくりながら、読み進む時の快楽は、電子書籍にはないことも確かでしょう。そう、快楽と書きましたが、若い人々が、その快楽を知らない可能性がなきにしもあらず、という思いが、これからの本書の記述を進める動機の一つになりました。
蔵書家でも、稀覯本蒐集家でもない、 一介の学者に過ぎない私の器量で、どこまで、快楽の快楽らしさを伝えることができるか、心許ないことは承知しているつもりではありますが。
読書に対する考え方は私と同じであるが、難しい本を紹介している。最後まで読むことができるか・・。読み終わったら、感想を書きたい。

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