2012年12月12日水曜日

棄民

 
毎日新聞の「記者の目」に東京地方部の記者の記事が載っている。「福島の現実 伝え続けたい」というタイトルである。私が注目したのは、最後の部分に出てくる「棄民」という言葉であった。その部分を紹介する
政治家は深刻に「声」受け止めよ
今月7日、三陸沖でマグニチュード7.4の地震があり、1㍍の津波が観測された。専門家は今回より大きなマグニチュードの余震が予想されること、東海・東南海・南海などのプレート型巨大地震、日本海側での大地震発生の可能性も指摘している。日本列島は地震の活動期に入ってしまったと言われている。この世界有数の地震国には、未解決の問題を抱えた原発が50墓以上、存在している。
11月の「ふるさと」で紹介した福島県教組書記次長の国分俊樹さんは、政府の対応について、自分たち福島県民が政府によって「棄民」されたと語った。「棄民」は、残留孤児を生んだ、戦前の中国東北部への開拓移民政策をめぐって、よく聞く言葉だ。
それと、福島の現実を同一に論じることは、できない。しかし、事故から2回目の新年を迎えようとしている今も、被ばくのリスクを感じながら福島で暮らす人々の心に「棄民」という、まがまがしい言葉が浮かんでいる。その事実を、政治家は深刻に受け止めてほしい。
福島の非難している人たちは、今回の選挙をどのように考えているのだろうか。
参照: 「棄民」を「ウィキペディア」で調べると以下のように書いてある。
日本では、満州の開拓にかり出され敗戦後に当地に取り残された人々や、国内の食料難から政府に奨励されてハワイカリフォルニア州、南米諸国に移住していっ人々などが「棄民」と呼ばれることがある。また、第二次世界大戦後に朝鮮半島の混乱から日本に渡り、祖国に帰らず残留したり、帰還事業で北朝鮮に渡った在日コリアンを韓国政府から見捨てられた棄民と見なすこともある。

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