2013年6月24日月曜日

パロディーの楽しみ(続)

 
   泣きっ面の蜂(泣きっ面に蜂)
(みなしごハッチ)のこと。
三人寄ればもんじゃ焼き(三人寄れば文殊の知恵)
店に入りひとりもんじゃをやるのは悲しいものがある。ほどよく焦げるまでちっちゃいかね金シャモジを握ってじっと待っているじぶんの姿が窓ガラスに映れば、悲しみはさらに深まる。来なければよかったとさえ思う。恋人とふたりでやっていても、将来の夢がどんよりと行き場をうしない小さく固まっていくような気がしてくるから、これもだめ。やはり、もんじゃは三人連れである。三人寄れば誰がなんといおうともんじゃである。
猿もおだてりゃ木に登る(豚もおだてりや木に登る)
あたりまえである。豚も木から落ちる(猿も木から落ちる)あたりまえである。
やりくり断念がき八人(桃栗三年柿八年)
それでなくとも生活が苦しいのに、八つ子が生まれてしまった若夫婦。
鼻からぼたもち(棚からぼたもち)
見たくない光景である。垢も積もれば皮となる(塵も積もれば山となる)
お風呂に入りなさい。
補欠に入らずんば止むを得ず(虎穴に入らずんば虎子を得ず)
他の大学をあたってみてください。
子どもは親の田舎を見て育つ(子どもは親の背中を見て育つ)
物心ついた頃に見た親の田舎の風景は一生の原風景になるのかもしれない。『森は生きている』を読んでいても、心に浮かんでいる森は、ロシアではなく、親の田舎の森なのである。
溺れる者は空をも掴む(溺れる者は藁をも掴む)
藁を掴む程度では、まだまだ必死さが足りない。
人を見たら並ぼうと思え(人を見たら泥棒と思え)
人は行列を見ると本能的にそのうしろに並んでしまうものらしい。先日、とっくに廃業してシャッターを下ろしているラーメン屋の前に長蛇の列ができていた。一番前のおばあさんは、シャッターに止まっている蝶々を見ていただけであった。
七転び青木(七転び八起き)
一日に七回転んでしまった青木さんのこと。
単語読みの単語知らず(論語読みの論語知らず)
英単語の意味がわからないので辞書で調べたら、その和訳の読み方も意味もぜんぜんわからなかった人はどうしたらよいのであろうか?
死人に愚痴なし(死人にロなし)
にんげん生きているからあれやこれや愚痴をこぼすのである。
 この中では、「死人に愚痴なし」が一番かな。

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