2012年8月7日火曜日

想像力

8月6日、広島の「平和記念式典」でこども代表として「平和への誓い」を読み上げた2人の小学6年生の文章を紹介する。(以下、赤旗より)

6日、広島市の平和記念式典で、こども代表として広島市立比治山小学校6年の三保竜己(りゅうき)君、同市立安北小学校6年の遠藤真優(まゆ)さんが「平和への誓い」を読み、出席者に感動を与えました。全文を紹介します。
67年前、一発の原子爆弾によって、広島の街は、爆風がかけめぐり、火の海となりました。たくさんの人の尊い命が、一瞬のうちに奪われました。建物の下敷きになった人、大やけどを負った人、家族を探し叫び続けた人。身も心も深く傷つけられ、今もその被害に苦しむ人がたくさんいます。
あの日のことを、何十年もの間、誰にも、家族にも話さなかった祖父。ずっとずっと苦しんでいた。でも、一生懸命話してくれた。戦争によって奪われた一つ一つの命の重み。残された人たちの生きようとする強い気持.ち。伝えておきたいという思いが、心に強く響きました。
故郷を離れ、広島の小学校に通うことになったわたしたちの仲間。はじめは、震災のことや福島から来たことを話せなかった。家族が一緒に生活できないこと、突然、友だちと離ればなれになり、今も会えないこと。でも、勇気を出して話してくれました。「わかってくれて、ありがとう。広島に来てよかった。」その言葉がうれしかった。
つらい出来事を、同じように体験することはできないけれど、わたしたちは、想像することによって、共感することができます。悲しい過去を変えることはできないけれど、わたしたちは、未来をつくるための夢と希望をもつことができます。
平和はわたしたちでつくるものです。身近なところに、できることがあります。違いを認め合い、相手の立場になって考えることも平和です。思いを伝え合い、力を合わせ支え合うことも平和です。わたしたちは、平和をつくり続けます。仲間とともに、行動していくことを誓います。
「つらい出来事を、同じように体験することはできないけれど、わたしたちは想像することによって、共感することができます」という言葉は、あらゆることにあてはまる。沖縄問題、いじめ問題等々。想像力の欠如はいろんな悲劇を生む。

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