2013年5月21日火曜日

メディアの堕落


521日付け「赤旗」一面は「テレビがおかしいぞ!」と報じています。
同じ論調の記事が民医連医療に畑田さんが書いているので紹介する。
メディアへの眼
首相とメディア・トップとの会食   国際政治学者 畑田重夫
昔から日本を代表する新聞とみられている「朝日新聞」を例にあげて、ちょっとある日の朝刊をみてみましょう。きょうは49日ですが、何と朝刊トップの大きな見出しは、「黒田相場世界リード東証13000円台/円一時99円台」です。
「黒田相場」とはいうまでもなく、安倍内閣になってからさんざん議論された末に日銀裁に就任した黒田東彦新総裁のもと、思い切った金融緩和、つまり、お札をどんどん増刷する「デフレ克服策」推進の結果、円安はすすみ、株価はあがるという今日の市場の現状の総称です。
この一面トップ記事に典型をみるように、日本の巨大メディアをあげて「アベノミクス」といわれる安倍内閣の金融・財政・経済政策への手放しの礼賛一色といっても間違いではありません。
メディアのトップと会食する安倍首相
「朝日」「毎日」「日経」など中央5紙には、必ず総理の前日の行動日程が報じられます。たとえば、「朝日」では「首相動静」、「毎日」では「首相日々」、「日経」では「首相官邸」という欄です。46日の中央5紙朝刊の同欄をみると、たとえば「朝日」では「午後」の最後に「(6)52分、東京・内幸町の帝国ホテル、宴会場『楠』で日本テレビの大久保好男社長らと会食」とあります。
ちなみに、いわゆるローカル紙の場合は、知事や市長の前日の動静が細かく報じられるのが普通です。
首相とマスコミ各社のトップとの会食といえば、この間題について正確にして詳細に報道しているメディアでは、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の右に出るものはないでしょう。同紙316日付は、安倍総理が、TPP交渉参加表明について15日に記者会見をした後の動静を具体的に報じています。
その見出しは、次のようになっています。「フジテレビ会長と会食-NHK番組で長々インタビュー」315日、安倍首相はNHK番組でTPPを中心とするインタビューを行う直前まで、東京・芝公園のフランス料理店で日枝久フジテレビ会長と会食をしていました。それを終えて、公用車でNHKへ向かったのですが、右のフランス料理店から遅れて現れた日枝久会長の発言が興味あります。
日枝氏に対してあるメディア記者が、「憲法『改正』とか、維新とか?」の話題はでたかと質問をしたところ、日枝氏は、「聞けばよかったなあ、憲法『改正』、アハハハ。(首相の)NHK (出演)のために(会食は)1時間しかなかった」と残念がっていたというのです。「赤旗」紙は、「公約を裏切る交渉参加表明の夜に、高級料理店でテレビ局幹部と会食し、NHKニュース番組は長々とインタビュー時間を首相に提供。巨大メディアと権力の癒着を見た一夜でした」と報じています。
テレビが、自民党「安倍首相」に買収されていると言っていいほど、安倍政権の「拡声器」となっている。本当に怖い。

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