2013年8月17日土曜日

マイノリティーの立場


全国革新懇ニュースに作家の「柳美里」さんは、現在進行形の福島原発事故に関連して、「犠牲を生まない社会を」と、文章を書いている。一部紹介する。
原発と重なる沖縄基地問題
危険なものを一方的に押し付けるという点では、沖縄の米軍墓地問題とも重なります。
政府は沖縄の側、国民の側に立ってアメリカと交渉しなければならないのに、沖縄に交渉に行き、「粘り強く説得する」と言います。
これはアメリカ側に立っているからです。沖縄が日本の国土であるならば、沖縄の人の立場に立って、アメリカと交渉するのが筋ではないですか。
マイノリティーの立場から
私は在日韓国人二世というマイノリティー(少数派)です。日本人でも韓国人でもなく、両国の間にいて、関係が悪くなると、居場所が狭められるというか、居場所を失うという感覚があります。ですから、それぞれ立場は違うけれども、福島や沖縄の人の気持ちを考えざるを得ません。
従軍慰安婦問題にしても、「でっちあげだ」「強制はなかった」という前に、被害を受けた方がいるわけですから、まず被害者の話に耳を傾けるべきです。
選挙で政治家を選ぶときも、一人ひとりがなにを言っているのかを知らないといけない。「自民党は安定感があるから」と、雰囲気で選ぶのは無責任です。
私は、一部の人に犠牲を押し付けることで利益を得て、安穏としている社会は構造自体が間違っている、犠牲を生まない社会を目指すべきだと思います。
いつの時代も、マイノリティーが犠牲になる。このような構造事態を失くすことが、今一番必要なことではないか。

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