2013年8月15日木曜日

笑いの達人

 「考える人」という変なタイトルの本(機関紙)がある。決して売れる本ではないので、大きな本屋さんでないと置いてないと思う。2102年の夏号の特集は「笑いの達人」である。鶴見俊輔さんの言葉を紹介する。
七十近くなって、自分のもうろくに気がついた。自分の今のもうろく度を、自分で知るおぼえ帖をつけたい。
それで『もうろく帖』というものを作った。文庫本くらいの手帳です。たとえば一九九九年の三月十四日に、こんな記述がある。
ふとわが名 忘れし老母は わが面を じっと見やがて 大笑いする
飯塚哲夫
いま私はそろそろ九十になる。当時どういうつもりでこの句を書きつけたんだったか、全く思い出せないんだ。ハー ツハッハ!
おそらく、飯塚哲夫氏の、短歌が面白いので、「もうろく帖」に書き留めたのであろう。後で読んでみて、なぜ書き留めたのか全く思い出せない程にもうろくしたことに「ワッハッハ!」で済ますところがいい。

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