2014年11月4日火曜日

スピーチ


「ブックオフ」で税別100円の本を購入した。定価は税別933円の本である。本の名は「大人の流儀」著者:伊集院静2011年発売である。その中に結婚式でのスピーチの事が書いてあったので紹介する。
大人が結婚式で言うべきこと
結婚式に招待されるというのは喜ばしいことであるが、時に厄介な場所に行かぬばならないという気分がするらしい。
服装はどうするか。祝儀はいくら包むか。もしスピーチでも指名されるようならどうしたらよいか・・・。めでたい席であるのに頭をかかえる人も多いと聞いた。招待の打診がまず入ったら、これは断る類のものっではない。
ありがとうございますと返答すべきだ。(但し、急に出席を望まれた時は断ってよろしい。仕事が優先で、そう返答して怒る人はいない)
服装は礼服を持たねば、普段のスーツでネクタイ(ネクタイをしない主義の人は必要ない)。まあ身奇麗にしておけばいい。
祝儀は相場があるから招待側の地位、年齢、自分との関係で必要以上は包まない。これが大切だ。よく披露宴の食事、ホテルのフルコースの値段と引出物の値段を合わせて計算するなんてこと言う人がいるが、そんな面倒臭い話があるはずはなく、料理も引き出物も相手が勝手に選んだものだから気にすることではない。
それで恥をかいたという話は一度も聞いたことがない。近頃の結婚式は見栄が七分で、その見栄にこちらが合わせる必要はさらさらない。
スピーチを依頼されたら、これも断らない。気の利いたスピーチなど言わない方がいい。一番イケナイのは延々と話すスピーチだ。ともかく短いのが肝心。「おめでとう。こんな嬉しいことはありません。おしあわせに」これでよろしい。
たとえ内心で『何がおめでとうだ。あんな生娘を貰いやがってこんな口惜しいことはない。地獄に堕ちろ』と思っていても、ただただ笑っておく。
今まで出席した結婚式でいいスピーチだなと思ったのはいずれも作家で、売れっ子カメラマンの宮津正明君の結婚式で北方謙三氏のスピーチが良かった。ウィットに富んでいて、声も大きく、オチもあった。内容ははっきり覚えていないがさすがだった。ともかく短かい言葉で皆が柏手した。その時も他の挨拶が長かった。このように結婚式のスピーチは長いのは野暮だ。
私も立場上、何回も主賓のスピーチを頼まれているが、心がけているのは「短く」である。余分は事は言わないことだ。

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