2013年4月19日金曜日

政治とは毎日を生きること


赤旗日曜版で「この人に聞きたい」というコーナーがある。今回は「クラッシックを聴くコツ」というタイトルで、作曲家の「池辺晋一郎」さんのインタビューが載っている。その一部分を紹介する。
池辺さんは「九条の会」賛同人です。反戦平和の願いを込めた作品もつくっています。憲法改悪に反対し、政治で積極的に発言します。
ときどき、「作曲家なのに、なぜ政治的な発言をするのですか」と聞かれます。ぼくはこうした質問が不思議でならない。
だって、政治とは日々の生活そのものです。人が共同生活をしていくときに必要なルールや、私たちが暮らす社会をどうしていくか目標を決めるのが政治でしょう。
フランスのある女優がアフリカの難民を支援する運動をしていた。インタビューで「政治的な活動をしていますね」と聞かれ、こう答えました。
「どうしてそれが政治的なんですか。私は毎日生きています。自分の思ったことをやらなきゃいけない。政治とは毎日を生きることです」と。
まったく同感です。政治とは毎日の生き方ですよ。それを仕事にしているのが政治家ですが、政治はあらゆる人がかかわります。
ぼくは音楽を仕事にしている。そして毎日を生きている。だから音楽で自分の考えを表現する。音楽というのは、たちどころに支援の力になったり、「テロ反対」といったらすぐテロがなくなるわけではありません。けれど、じわじわと浸透する力があるんです。
いまの政治は、来年結果がでないとダメという貧しい政治ですよね。文化というのは抽象的だけど、実はすごい底力がある。長い目で見れば文化の力で日本はもっと力を得られるはずなんです。
政治的な発言をすると、メディアから干されてしまう日本は異常ですね。

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