2013年4月3日水曜日

名言・警句


『二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター(通巻104)
私の好きな名言・警句の紹介(その99)-最近知った名言・警句のなかから、一部紹介する。
美輪明宏(歌手、77歳。2012年「NHK紅白歌合戦」に初出場して、1965年発表の自作曲「ヨイトマケの唄」を熱唱。音楽配信サイト「レコチョク」が行った「紅白で最も印象に残ったアーティスト」投票で1位に)60年同じスタンスでやってきましたでしょ。これまでも『美輪は変わらないのに、世間がついてきた』と言われてきました。今度もそうかな、と」、「日本の美を知る環境に育ち、それが軍国主義であっという間に否定されるのを見てきました。私のスタイルは、軍国主義に対するレジスタンス、戦闘服なんです(「毎日新聞」130日朝刊、「『歌う美輪さん』衝撃」)二木コメント-私も40年間「同じスタンスでやってきました」が、美輪さんを見習ってさらに20年それを続けようと思いました。私は、日本がまだ貧しかった1950年代の日雇い労働者(ヨイトマケ)の汗と涙を正面から歌い上げた「ヨイトマケの唄」は、社会福祉の「どんなきれいな」政策よりも、「どんなきれいな」理論よりも、日雇い労働者を「励まし慰め」、彼らに対する偏見や差別の解消に貢献したと信じており、1994年から現在に至るまで20年間、日本福祉大学のゼミコンパ、学部・大学院の講義、各種の懇親会で歌っています。2006年には、この唄を国際的にも広めるべく、本学の小泉純一教授(英語)の助言も受けながら、歌詞を実際に歌えるように英訳しました。同じ年に、韓国人と中国人の友人に頼んで韓国語訳・中国語訳も作ってもらい、各種国際会議の懇親会では、できるだけ、日英中韓4か国語版のヨイトマケの唄の歌詞を配布しています(以上、41日に出版予定の近著『福祉教育はいかにあるべきか-演習指導と論文指導』勁草書房、第1)4月に日本福祉大学学長に就任したら、この唄を(事実上の)「日本福祉大学第二校歌」にしたいと、密かに考えています。なお、各国語訳をご希望の方には個別に差し上げますので、ご連絡下さい(著作権法上、本「ニューズレター」に掲載することはできません)
   山田洋次(映画監督。新作「東京家族」(1953)は映画史に輝
小津安二郎「東京物語」を、東日本大震災後の現代に舞台を移し
て「なぞった」作品)「『東京物語』と『東京家族』で見終わった後の
印象が違うとしたら、小津さんと僕の人生観が少し違うってことじ
ゃないですかね。小津さんは、やっぱり少し冷たいんです。人生
を突き放してみているところがある。虚無的ですよね。僕は希望
というのを捨てたくない。見つけにくいものですけどね(「朝日新
聞」2013130日朝刊、「山田洋次『東京家族』語る」)二木コメ
ント-山田監督は、「武士の一分」(2006年公開)でも、次のように
「希望」を語っていました。
 私も、「東京家族」を観た。「東京物語」をもう一度観たいと思い、ツタヤに行ったら、貸し出してあった。近いうちに観てみたい。
 三輪明宏氏は、現在の煌びやかな格好に惑わされてはいけない。ものすごく筋の通った人間であると思う。

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