2013年7月16日火曜日

島田雅彦

 

 島田雅彦というと、すぐに左翼っぽい小説家と言う人は、そうはいないと思う。(ちなみに「島田」とネットで検索すると最初に出てくる人物は「島田紳助」であった。)
今は大学教授という肩書きも持っている。何度も芥川賞候補になっているが、芥川賞はとっていない。なのに、芥川賞の選考委員になっている。その彼が赤旗に以下の文章を載せているので、紹介する。
アベノミクスで自民党の支持基盤である輸出中心の大企業は大いに潤ったでしょう。ただ、購買意欲がそそられて消費行動に走ったのは富裕層だけで、ぎりぎりかつかつの生活をしている人たちに一切の恩恵はないはずです。
賃上げは、デフレ脱却の最初になされるべきものでした。ところが賃金は上がらず、野菜や貧民層の生命線というべきマヨネーズの値段が上がりました。
原発再稼働は、自然エネルギーへの転換をする気がないということでしょう。結局、自民党は何もしない.「保守」とは、問題を棚上げするのが上手な人たちのことです。
有権者が反対票をどこに投じるかの選択肢を迫られたときに、先の衆院選のような選択肢はない。都議選の結果が示したように、共産党の場合は軸がまったくぶれずにやってきたことに対する信任があると思いますね。
利潤追求を第一に考えていた時代は終息に向かっているという歴史認識があるかないか。これは今後のライフスタイルを分けるのかもしれない。産業資本主義の発展段階は永遠に続かないからです。
まさに彼の言っている通りである。「保守」とは、問題を棚上げにするのが上手な人たちのことですは至言である。

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