2013年7月22日月曜日

ファミコン敬語



ファミコンと言うと、「ファミリー・コンピューター」の略と思うのだが、ここでの意味は「ファミレスやコンビニ」の略らしい。毎日新聞の日曜版に松尾貴史氏の「ちょっと違和感」のいうエッセイが載っている、今回は、私が日頃から思っていることを書いてあったので、まさにその通りと合点した。一部を紹介する。
JR北海道の千歳線で火災があったそうだ。配電盤が燃えていたとかで、女性のリポーターが現場の様子を紹介していた。「こちらが火災のあった配電盤になります」いよいよファミコン敬語(ファミリーレストランやコンビニエンスストアで使われているマニュアル敬語)が報道現場でも定着し始めたかと思った。これまでにも散見されたが、そういう場合は、「火災のあった配電盤はこちらになります」という言い方が多かった。何か、「これです」と簡潔に言うと丁寧さに欠けるとでも思っているのか、さいごを「なります」と言う若い人が多くなって、不快になります。
以前から私は「ホットコーヒーになります」と言われると、「いつですか?」「今は何ですか?」と聞いているのだけれども、誰しもがきょとんとするだけで去って行ってしまう。
「ホットコーヒーです」と言うことになぜ抵抗があるのだろう。ぞんざいに感じるなら「ホットコーヒーでございます」でもいい。私は、「ホットでーす」と置いて行かれる方がよほど快適なのだけれども、なぜか多くのアルバイト店員さんたちは、なります、なります、なのだ。ひどいときには、他の物は何一つ頼んでいないのに、「こちら、ホットコーヒーのほうになります」などという。
その口調が、事故現場の記者の口から千出ると緊迫感が削がれる。まるで、配電盤の新製品を紹介するナレーターコンパニオンのようでもある。
先日、番組内で解説してくださる専門家の先生をスタッフが私たち出演者に紹介する時に、「こちら、〇〇〇先生になります」と言っていた。これから頑張って偉い先生になるのかなあ。
最近は大気の状態がとみに不安定で、気象情報には少々過敏だ。今朝つけていたテレビの天気予報で各地の天気を解説していた予報士の方が、「次は尖闇諸島です」という。ほう、中国の天気予報でも既成事実を作るためにやっていたと報道されたが、日本までもがそんなレベルに下りて行かなくても良いのになあと独りごちて画面を見たら、字幕に「洗濯情報」と書いてあった。不審船より紫外線を。
「ホットコーヒーになります」と言われたら、「いつなるのですか」と今度言ってみようかな。最近、コンビにに入ると「いらしゃませ・・こんにちは・・~」という言葉よくききませんか。これも違和感。

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